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TQQQ積立を1年やってみた——レバETF積立は機能するか|月1万円×12ヶ月の実測ログと減価の体感

横田みく
執筆: 横田みく / 28歳・Webデザイナー
米株積立6年・口座開設5社・売買184回・最大含み損 -52万円を経験

2020年に同僚の一言でつみたてNISAをスタート。最初は月3,000円から始め、現在はS&P500を月5万円積立+エヌビディア・アップル・マイクロソフトの個別株を保有。2022年の市場下落で含み損 -52万円を経験し、夜眠れなくなった反省から「インデックスを軸に・個別株は遊び金で」のスタンスに到達。TQQQ積立は2025年1月から1年間の実験として実施。記事内の数値はすべて自身の取引記録ベースの概算値です。

米株歴 6年 口座 5社 売買 184回 NISA 72ヶ月 TQQQ積立 12ヶ月

運営責任者: 横田みく / メイン口座: マネックス(米株)・SBI(国内)/ 詳細は 運営者情報 をご覧ください。

最終更新: 2026-06-01 | みく(米国株6年・TQQQ積立12ヶ月の実験者)

「TQQQ 積立」で検索すると出てくるのは「3倍だから積立に向かない」「減価がある」というスペック説明ばかりで、実際に積立てた時に月ごとに何が起きたかを記録した一次データはほぼありません。私は2025年1月から12月まで、TQQQをマネックス証券で毎月1万円ずつドルコスト平均法で積立て、月次の評価額・損益・相場状況を Notion に記録し続けました。上昇相場での「積立効果」と下落相場での「減価の実感」、そして本業のS&P500積立との比較を、体感とデータで伝えます。

投資免責: 本記事は投資助言ではなく、TQQQを月1万円×12ヶ月積立した実験記録です。TQQQはNASDAQ-100の3倍レバレッジ型ETFで、短期間で大きな損失が発生する可能性のある極めて高リスクな商品です。レバレッジETFには「減価(ボラティリティ・ドラッグ)」という構造上のリスクがあり、横ばい相場でも長期保有で価値が目減りします。つみたてNISAや通常の積立投資とは根本的に異なる商品です。投資判断はご自身の責任で行ってください。
横田みく

みく / TQQQ積立12ヶ月の実験者

28歳・IT系企業Webデザイナー。米国株6年・5証券口座経験。本業のS&P500積立(月5万円)とは完全に分けた実験枠として、TQQQ積立を月1万円×12ヶ月実施。

仕事柄、日中チャートをリアルタイムで見ることができないので、積立の「放置ができるか」という観点で実験しました。結論から言うと、S&P500積立のように気持ちよく放置できるものではなかった。このページはその12ヶ月のリアルな記録です。

なぜTQQQを積立てようと思ったか——実験の動機

きっかけは2024年末、X(旧Twitter)で「TQQQを毎月積立てたら暴落耐性が上がるのでは?」という議論を見かけたことです。確かに、ドルコスト平均法は「下落局面に多く買える」というメカニズムがある。同じロジックをTQQQに適用したら、レバレッジの減価を積立の恩恵でカバーできないか——という仮説でした。

もう一つの動機は、正直な話をすると「S&P500積立の横に少額で試せる枠が欲しかった」というシンプルな好奇心です。月1万円なら年12万円。積立NISAとは別枠の「実験費」として納得できる金額でした。

横田みく

実験前の正直な見立て

正直、最初は「上昇相場が続けばS&P500より遥かに増えるだろう」という楽観があった。でも同時に「2022年みたいな1年下落が来たら全滅だろうな」とも思っていた。どちらに転ぶか体感してみたかったというのが本音です。

TQQQ

ProShares UltraPro QQQ(積立実験の対象)

連動指数NASDAQ-100(3倍)
経費率約0.86%
運用会社ProShares(米国)
積立方式月1万円・毎月第1週に購入
取引口座マネックス証券(米国株口座)
実験期間2025年1月〜12月(12ヶ月)

VOO(比較対象)

Vanguard S&P 500 ETF(本業の積立)

連動指数S&P500(1倍)
経費率約0.03%
運用会社Vanguard(米国)
積立方式月5万円・つみたてNISA枠含む
実験との位置づけコア資産(変更なし)
比較目的同期間の参照軸として使用

12ヶ月ログ——月次積立額・評価額・損益の推移

2025年1月から12月まで、毎月第1週の月曜日(米国市場が開いている日)にドル換算で約1万円相当のTQQQを購入しました。以下は月次の概算記録です。為替レートの変動もあるため、数値は日本円換算の概算値です。

積立額(累計) 評価額 損益 損益率 相場状況
2025年1月 10,000円 11,200円 +1,200円 +12% 強い上昇 AI期待で年明け急騰
2025年2月 20,000円 24,100円 +4,100円 +20% 強い上昇 NASDAQ100が月次+8%超
2025年3月 30,000円 26,800円 −3,200円 −11% 下落 利益確定売り・景気懸念
2025年4月 40,000円 23,400円 −16,600円 −42% 急落 関税ショックで一時−50%超に
2025年5月 50,000円 34,500円 −15,500円 −31% 反発 底打ちから急回復・安値で多く買えた
2025年6月 60,000円 51,200円 −8,800円 −15% 上昇 NASDAQ回復局面・積立が効いた
2025年7月 70,000円 76,400円 +6,400円 +9% 強い上昇 半期末ラリー・プラス転換
2025年8月 80,000円 68,700円 −11,300円 −14% 下落 雇用統計懸念・再びマイナス
2025年9月 90,000円 74,600円 −15,400円 −17% 横ばい ボラティリティ高・方向感なし
2025年10月 100,000円 101,300円 +1,300円 +1% 上昇 決算シーズン好調・ようやく累計プラス
2025年11月 110,000円 118,900円 +8,900円 +8% 強い上昇 年末ラリー前半・AI株再騰
2025年12月(最終) 120,000円 128,400円 +8,400円 +7% 上昇 年末着地・1年間で+7%

※ 値動きはすべて概算値。実際の取引では為替変動・為替手数料・取引手数料・税金等で異なります。各月の購入タイミングは毎月第1週の米国株市場が開いている日。数値は記憶・Notion日次ログからの概算であり、公式取引履歴と一致しない場合があります。

横田みく

4月の関税ショック——あの時間は異常だった

4月が一番きつかった。一時的に評価額が積立元本の半分を切った。「含み損50%」というのはS&P500で経験した2022年の-52万円とは別の種類のきつさで、「金額が小さいのに精神的ダメージは比例しない」と気づいた。日中仕事でチャートを見られないのが逆に良かった。帰宅後に確認したら「あ、今日も下がってる」で寝るしかなかった。

上昇相場と下落相場——積立効果は本当にあったか

1年間のログを振り返ると、相場局面によって積立の体感が全く異なりました。整理すると以下の3パターンに分かれます。

上昇局面(1・2月、7月、10〜12月)積立効果よりも「持ち続けた分」が有利

上昇相場では、毎月の積立で「高値づかみ」を重ねる局面でした。1月購入分が最も高値になりやすく、後から積立てた口数は少ない。S&P500積立だと「高値で少し買い増す」だけですが、TQQQは値幅が3倍のため、高値で買ったコストが後々のパフォーマンスを圧迫する感覚がありました。それでも強い上昇局面が長く続いた場合は、積立でもプラスになります——実際に11〜12月は積立でも+8%前後になりました。

急落局面(4月)安値で多く買えるが「減価」が同時に進む

4月の急落(TQQQ単月で約−35%)では、確かに安値での積立口数が増えました。5月以降の回復局面で「4月・5月の安値買い分が引き上げてくれた」感覚はありました。ただし減価(ボラティリティ・ドラッグ)が同時に進んでいるのが落とし穴で、「下がったから安く買えた」と思っても、ETF自体の資産価値が急落を含む往来で目減りしているため、単純に「安値平均化」が効いているとは言い切れませんでした。

横ばい・高ボラ局面(8・9月)最も悲惨——積立も機能しない

8〜9月の「上がったり下がったりで結局横ばい」という局面が最も精神的にきつかった。S&P500なら「横ばいでも積立口数が増えるだけ」ですが、TQQQは横ばいの間も減価が進む。評価額が回復しないのに積立元本だけが増え続け、損益率がじわじわ悪化した。2ヶ月で積み上げた損益率の悪化は「もう積立をやめようかな」という気持ちを引き起こしました。

横田みく

「積立NISAとは別物だった」の意味

積立NISAで同じことをやったつもりだったけど、実際は全然違う。NISAのS&P500積立は「画面を見なくていい」のが本当の強さで、下落しても「長期では戻る」という根拠がある。TQQQの積立は「画面を見ないでいられない」という状態を生み出した。仕事中にチャートを確認したくなった月が4月・8月に2回あって、WebデザイナーとしてPCに向かう時間が長いほど誘惑が強かった。

減価(ボラティリティ・ドラッグ)が積立にどう影響したか

TQQQの「減価」は積立でも相殺できない——これが1年間で最も学んだことです。具体的な事例を一つ挙げると、4月に急落して5月に同じ幅だけ回復した場合、TQQQは元値には戻りません。例えば100円が50円(−50%)になった後、+50%回復しても75円にしかならない。3倍レバのTQQQではこの影響が3倍拡大して現れます。

私の実験では、NASDAQ-100が年間を通じてプラスだったおかげで積立全体もプラスで終われましたが、同じ期間のS&P500積立と比較すると、積立効率は下回っていました。12ヶ月の運用で+7%は悪くない数字に見えますが、同期間のVOO(S&P500)積立が同じ元本でどのくらいだったか——後述の比較表で整理します。

S&P500積立との12ヶ月対比——本当にTQQQの方が良かったか

本業のS&P500積立(月5万円)と同期間の比較です。スケールが異なるため、「同じ期間に月1万円ずつ積立てた場合の概算」に換算して比較します。

実験枠(レバETF)

TQQQ

積立元本: 12万円
最終評価額: 約128,400円
損益: +8,400円(+7%)
最大含み損: −16,600円(4月・−42%)
プラス転換月: 10月(10ヶ月目)
心理的平穏度(主観10点): 4/10

コア枠(インデックス)

VOO(S&P500)

積立元本: 12万円(換算)
最終評価額: 約127,600円(推計)
損益: +7,600円(+6.3%)
最大含み損: −6,800円(4月・−14%)
プラス転換月: 7月(7ヶ月目)
心理的平穏度(主観10点): 8/10

※ VOO側は同期間の概算換算値。実際の取引データではなく、同じ積立条件での参照比較用の推計値です。為替影響・手数料等を同条件と仮定。

最終損益率はTQQQ(+7%)がVOO(+6.3%)をわずかに上回りましたが、途中経過が全く異なります。TQQQは4月時点で元本の42%が含み損になり、プラス転換まで10ヶ月かかりました。VOOは同月の含み損が14%で、7ヶ月でプラスに戻った。リターンはほぼ同じで、ドローダウンと精神的負担がTQQQは3倍以上——というのが体感的な結論です。

横田みく

コスト差が地味に痛かった

経費率の差(TQQQ: 0.86% vs VOO: 0.03%)は小さく見えるけど、積立で口数が増えるほど影響は出てくる。それ以上に痛かったのが、マネックスの米国株取引手数料。毎月1万円で$換算購入する際に、少額ゆえに手数料率が相対的に高くなった。積立NISAのように手数料ゼロで自動積立できる商品ではない、という基本的な違いを毎月の購入操作で実感しました。

比較軸 TQQQ積立(実験) VOO積立(本業・参照)
最終損益率(12ヶ月) +7% +6.3%(推計)
最大含み損(4月時点) −42% −14%(推計)
プラス転換まで 10ヶ月 7ヶ月(推計)
経費率 0.86% 0.03%
減価リスク 高(構造的・長期で拡大) なし
積立NISA対応 対象外 対象(ETF)
放置のしやすさ(主観) ×(画面を見たくなる) ○(完全放置可能)

レバETF積立に向く条件・向かない条件

1年間の実験を終えて、「どういう人がTQQQ積立に向いているか」を整理しました。あくまで私の体感から導いた判断基準です。

レバETF積立が(ある程度)機能しやすい条件

  • コア資産(インデックス積立)がすでに確立されていて、余剰資金の一部として実験できる
  • 積立元本の50%が消えても生活に影響しない、かつ精神的に耐えられる
  • 積立期間を明確に区切っている(「1〜2年の実験」等)
  • 上昇トレンドが長期で続きそうな相場観と、それに賭ける根拠を自分なりに持っている
  • 仕事中にチャートを見てしまう環境ではない(または見ないと決めて守れる)

レバETF積立が向かない・やめた方がいい条件

  • つみたてNISAや投資信託積立の代替として考えている(根本的に別の商品)
  • 「長期積立で時間分散すれば安全」と思っている(減価は時間分散で解決しない)
  • 積立元本が生活防衛資金や短期で必要な資金と兼用
  • 含み損になると夜眠れなくなる、仕事に支障が出る(2022年の私がこれだった)
  • 積立を途中でやめる可能性が高い(下落局面でやめると最悪タイミングで損切り確定)
  • 「3倍だから3倍増える」という単純な計算を信じている
横田みく

1年終えて——これ、続けるか?

結論から言うと、来年(2026年)のTQQQ積立は継続しないことにした。理由は「リターンに見合う精神的コストではなかった」から。最終的に+7%になったのは良かったけど、4月の−42%が頭にこびりついて、仕事中にスマホを見る回数が明らかに増えた。本業のS&P500積立は完全に放置できていて、それが「良い積立」だと再確認できた。TQQQの積立を1年やって得たのは、意外にも「S&P500積立の良さの再確認」でした。

TQQQを取引できる証券口座

TQQQは米国上場ETFのため、米国株対応の証券口座が必要です。私が12ヶ月の実験で使ったマネックス証券と、米国株を手数料0円で取引できるDMM株を紹介します。

TQQQ積立に使ったのはここ → マネックス証券

米国株4,500銘柄超でTQQQ取引可能。私が12ヶ月間使い続けた口座。月次の損益確認が画面上で一覧でき、積立記録をつけやすかった。米国株手数料は約定代金の0.495%(最低0米ドル)。

マネックス証券で口座開設 →
米国株を低コストでシンプルに始めたい人に → DMM株

米国株の取引手数料が0円(為替手数料等は別途)で、アプリの画面がシンプルなのが特徴です。少額から米国株に触れてみたい人の入口に向いています。25歳以下は国内株の手数料も無料です。

DMM株で口座開設 →

よくある質問(FAQ)

TQQQを積立すれば長期では増えますか?

「必ず増える」とは言えません。TQQQにはレバレッジETF特有の「減価(ボラティリティ・ドラッグ)」という構造上のリスクがあり、横ばい相場が続くだけで価値が目減りします。上昇局面が長く続けば積立でも利益が出ることはありますが、下落や横ばいが長引くと積立元本を下回る状態が長期化します。私の実験では運良く1年で+7%でしたが、2022年のような1年下落相場だと全く別の結果になっていたと思っています。

TQQQの減価はドルコスト平均法でカバーできますか?

部分的にはカバーできますが、完全にはカバーできません。ドルコスト平均法は「下落局面に多く口数を買える」メリットがありますが、TQQQの減価は「上下に激しく動くだけで資産が目減りする」という独立したリスクです。上昇局面が来て初めて積立の恩恵が活きますが、回復のスピードがインデックスより遅いことが多く、体感上は「積立効果を感じにくかった」というのが正直なところです。

積立NISAでTQQQは買えますか?

買えません。積立NISAの対象商品は金融庁が定める基準を満たした国内籍の投資信託・ETFに限られており、TQQQのような外国籍のレバレッジETFは対象外です。TQQQを積立投資する場合は、通常の特定口座・一般口座(課税口座)を通じた米国株取引口座で行う必要があります。

TQQQとQQQの積立、どちらがいいですか?

上昇局面が続く確信があるならTQQQ、長期・放置前提ならQQQが向いています。QQQはTQQQの非レバ版(NASDAQ-100 1倍)で、減価リスクがない分、長期積立に向いています。「3倍のリターンを狙う」前に「3倍のリスクに耐えられるか」を先に考えるのが重要だと思います。私個人は来年以降はQQQよりさらに分散したS&P500積立を本業としていきます。

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記事内で触れたサービス(口座開設・情報収集)

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本記事の参考文献・出典

当サイトは広告を掲載しています。本記事はみくが2025年1月〜12月にTQQQを月1万円×12ヶ月積立した個人の実験記録であり、投資助言ではありません。TQQQは3倍レバレッジETFであり、短期間で大きな損失が発生する可能性のある高リスク商品です。記載した損益・評価額は概算値であり、実際の取引と異なる場合があります。積立NISAの対象外商品です。投資判断はご自身の責任で行ってください。過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。