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高配当株・配当ETFとは何か【2026年版】
SCHD/VYM/HDV/SPYD 比較・始め方

執筆: 横田みく / 28歳・Webデザイナー
米株積立6年・口座開設5社・売買184回・最大含み損 -52万円を経験

2020年に同僚の一言でつみたてNISAをスタート。最初は月3,000円から始め、現在はS&P500を月5万円積立+エヌビディア・アップル・マイクロソフトの個別株を保有。2022年の市場下落で含み損 -52万円を経験し、夜眠れなくなった反省から「インデックスを軸に・個別株は遊び金で」のスタンスに到達。記事の操作感・スプレッド等は実際に開設した5社の口座での実体験に基づきます。

米株歴 6年 口座 5社 売買 184回 決算短信 42社 NISA 72ヶ月

運営責任者: 横田みく / メイン口座: マネックス(米株)・SBI(国内)/ 詳細は 運営者情報 をご覧ください。

最終更新: 2026-04-10 | みく(米国株歴6年・SCHD保有・楽天SCHDで積立中)

「毎月お金が入ってくる投資をしたい」——この気持ち、すごくよくわかる。私も最初に配当投資に興味を持ったのは、「働かなくても収入が入る」というイメージからだった。でも実際に始めてみて気づいたのは、「配当利回りが高い = いい投資」じゃないということ。SPYDを買って配当はもらえたけど、元本が下がって結局トータルマイナスになった経験がある。このページでは、配当投資の仕組みから、各ETFの向き不向き、税金の注意点まで正直に書く。

配当・配当投資とは何か

配当(Dividend)とは、企業が利益の一部を株主に現金で還元する仕組み。株を保有しているだけで、年2〜4回、保有株数に応じてお金が口座に振り込まれる。

たとえばVOO(S&P500 ETF)を100万円分保有していると、年に約1.5万円の分配金が入ってくる。VYMなら約3万円、SCHDなら約3.5万円。これが「配当収入」と呼ばれるもの。

配当投資の本質

配当投資は「株価が上がらなくても、持っているだけでお金が入ってくる」という感覚が魅力。ただし配当金は自動的に「降ってくる」わけじゃなく、企業の利益から払われる。業績が悪化すれば減配(配当の引き下げ)もある。

配当利回りとは

「配当利回り」= 年間の配当金 ÷ 株価 × 100(%)。100万円の株から年3万円の配当が出れば利回り3%。この数字が高いほど収入は多いが、利回りが高すぎる銘柄は「株価が大きく下落しているから利回りが高い」という危険なケースも多い(いわゆる「罠高配当」)。

高配当投資の良かった点・気になった点——正直に言う

メリット

  • 株価が下がっていても配当収入が入る
  • 精神的に「利益確定」した感覚がある
  • インフレ下でも収入が増える(増配企業)
  • 老後・セミリタイアの収入源になる
  • 「複利の実感」が得やすい(配当再投資)

デメリット・注意点

  • インデックス投資より長期リターンは低い傾向
  • 配当に税金がかかる(最大20.315%)
  • 利回りが高い銘柄ほど業績リスクも高い
  • 減配・無配転落リスクがある
  • NISAでも米国源泉税10%は引かれる
私がSPYDで失敗したこと

2022年、配当利回り5%超えのSPYDに魅かれて100万円分購入した。確かに年5万円近い配当は入ってきたが、その間に株価自体が15%ほど下落。配当5万 - 含み損15万 = トータルマイナス10万円という状況になった。「配当が高い = 株価も安定」ではないと身に染みて学んだ。

主要配当ETF比較表(SCHD/VYM/HDV/SPYD)

同じ「高配当ETF」でも性格が全然違う。実際に調べ比べた結果をまとめた。

← 左右にスクロールできます →
ETF名 配当
利回り
増配
傾向
経費率 値上がり
期待
安定性 この人向け
SCHD
みくイチオシ

約3.5%

10年以上増配継続

0.06%

中程度

高い
長期配当成長を狙う人
VYM
約3.0%

増配傾向

0.06%

中程度

高い
分散しながら高配当
HDV
約3.5%

やや不安定

0.08%

控えめ

ほどほど
高利回り重視・安定性より利回り
SPYD
約4.5%
×
減配あり

0.07%
×
低い

変動大
短期で高い配当収入(リスク許容必要)

個人的にはSCHDが最もバランスがいいと思っている。利回りは4.5%のSPYDには劣るが、毎年配当が増えていく「増配」を10年以上続けている実績がある。今年3.5%でも10年後には「最初の投資額に対して6%超え」になっている可能性がある。

2024年から日本では楽天SCHD(投資信託版)が登場し、NISAのつみたて投資枠でも100円から積立できるようになった。これで「SCHDをNISA非課税で積み立てたい」という需要が満たされた感じ。

配当収入シミュレーション——1,000万円投資でいくら入るか

「いくら投資すればいくら配当が入るか」を可視化した。税引き前の概算なので参考程度に。

1,000万円投資時の年間配当収入(税引き前・2026年時点の利回り概算)

0万円 15万円 30万円 45万円 約35万円 SCHD 利回り3.5% 約30万円 VYM 利回り3.0% 約35万円 HDV 利回り3.5% 約45万円 SPYD 利回り4.5%

※ 2026年4月時点の概算利回りに基づく。税引き前・為替変動あり。実際の配当額は変動します。

1,000万円でSCHDを保有すると年間約35万円(月約2.9万円)の配当収入。ただしこれは税引き前。実際には外国税10%(NISA口座でも引かれる)と国内税20.315%(特定口座の場合)が引かれる。税引き後は特定口座だと約27〜28万円になる計算。

まず500万から始めるイメージ

「1,000万円なんて」という人へ: 500万円でも年間15〜18万円(月1.5万円)の配当収入になる。毎月1〜2万円の「小遣いが自動で入ってくる」という感覚を作るだけでも心理的余裕が違う。最初は50〜100万円から始めて、配当が入ってくるリズムを体感するのがおすすめ。

日本株の高配当投資との違い

米国ETFだけが高配当投資ではない。日本株でも配当を重視した投資は人気で、それぞれ特徴が違う。

← 左右にスクロールできます →
項目 米国高配当ETF
(SCHD/VYM)
日本株高配当
(個別株)
配当利回り 約3〜4.5% 約3〜6%(高い銘柄も)
増配傾向 米国は増配文化が強い 変動しやすい(減配も多い)
為替リスク ドル円の影響を受ける 円建てで安心
分散効果 ETFで自動分散 個別株は集中リスク
NISA つみたて枠 楽天SCHDなどで可能 × 個別株は不可
国内税額控除 × 外国税控除が必要 国内二重課税なし

日本株の高配当銘柄として人気なのは三菱UFJ・JT・ブリヂストンなど。利回り4〜6%が出ることもある。ただし日本企業は「今年利益が出たから配当を出す」という傾向が強く、景気悪化時に一気に減配するリスクも高い。米国ETFの方が「長期で増配が続く」という安心感がある。

税金の仕組み——NISAでも全部非課税じゃない

配当投資で一番見落とされやすいのが税金。特に米国ETFは「二重課税」の仕組みを理解しておかないと、手取り額の計算が狂う。

口座の種類 米国源泉税(10%) 日本の税金 手取り率
特定口座(源泉徴収あり) 引かれる 残り90%に20.315% 約71.7%
NISA口座(成長投資枠) 引かれる 非課税 約90%
特定口座(確定申告あり) 引かれる(外国税控除で取り戻せる) 20.315% 約80〜85%(控除後)

NISA口座でも米国の10%源泉税は避けられない。100万円の配当収入があれば、NISA口座でも手取りは約90万円になる計算。それでも特定口座(手取り約72万円)と比べれば大きな差で、NISA口座での保有が有利なことには変わりない。

NISAで高配当ETFを買うより投資信託の方がいいケースも

「NISAのつみたて投資枠で資産形成したい」という目的なら、分配金を自動再投資してくれる投資信託(楽天SCHD・eMAXIS Slim S&P500等)の方が複利効果を最大化できる。ETF直接保有は「配当が入ってくる手触り」を重視する人向け。目的次第で選んでほしい。

高配当投資についてよく来る質問——対話形式で答える

🙋
Aさん(38歳・会社員)
SCHDとVYMってどっちを選べばいいですか?両方買う必要ありますか?
みく
みく
どちらか1本でOKだと思う。SCHDは増配重視・VYMは幅広い分散重視で、性格が少し違う。「10年後に配当額が増えてほしい」ならSCHD、「とにかく安定して広く分散したい」ならVYMかな。どちらも品質は高いので、両方買うよりまず1本で始める方がシンプルで管理しやすいよ。
🙋
Hさん(32歳・主婦)
配当が入ってきたら毎回再投資するべきですか?それとも現金のまま残す?
みく
みく
まだ資産形成フェーズ(働いていて収入がある)なら再投資が正解。複利の効果が全然違う。老後やセミリタイア後の「生活費として使いたい」フェーズに入ったら現金のまま残す。私は今は全額再投資してる。配当が入ってくるたびに同じETFを買い足す感じ。
🙋
Wさん(45歳・自営業)
楽天SCHDとSCHD本家(ETF)どちらで買うべきですか?
みく
みく
NISAつみたて投資枠で積立したいなら楽天SCHD(投資信託版)が便利で、自動積立できるし100円から始められる。成長投資枠や特定口座で直接ETFを買いたいならSCHD本家。ただ本家は1株単位で買うのでまとまった資金が必要。私は両方使っていて、積立は楽天SCHD、まとまった資金はSCHD ETF直接という感じ。

証券会社比較——高配当ETFを買うならどこがいいか

← 左右にスクロールできます →
証券会社 楽天SCHD
(投信)積立
米国ETF
直接購入
分配金
受け取り
この人向け
楽天証券
みくイチオシ

つみたて枠対応

SCHD/VYM/HDV全て

アプリで一目確認
楽天SCHD積立したい人・初心者
マネックス証券
一部対応

銘柄数多い

分析ツールと連動
ETF直接保有・分析重視
DMM株 ×
非対応

主要銘柄あり

標準的
手数料ゼロで試したい人
楽天証券(みくメイン口座) 楽天SCHD積立・初心者に最適
みくみくのコメント
楽天SCHDをNISAつみたて枠で積立中。「積立注文」タブから検索して「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」を選ぶ。分配金の入金履歴がアプリの「取引履歴」から一覧で確認できて、「今月いくら入ってきたか」がすぐ見える。これ、地味に嬉しい体験だった。楽天カード積立のポイントも合わさって効率がいい。
楽天証券で高配当投資を始める(無料)
マネックス証券 米国ETF直接購入・分析ツール
みくみくのコメント
SCHDの銘柄スカウターで「10年間の配当推移グラフ」が見られる。増配が右肩上がりで続いていることが一目でわかって、SCHDへの信頼感が増した。HDVの組み入れ銘柄を調べたときも、財務健全性スコアが出てきて比較しやすかった。ETFを「選ぶ前に深く調べたい」人にはマネックスの分析環境が頭一つ抜けていると思う。
マネックス証券で高配当ETFを始める(無料)
DMM株 手数料ゼロで米国ETFを試す
みくみくのコメント
手数料ゼロの強みは高配当投資でも生きる。SCHDを1株ずつ少しずつ買い足すとき、0.495%の手数料差がじわじわ効いてくる。ただしSCHD本家は取り扱いがある(2026年時点確認)一方、マイナーなETFは見当たらないことがある。楽天SCHD積立はできないのでサブ口座として使うのが現実的。
DMM株で口座開設(無料)

よくある質問

Q. 高配当ETFはNISA口座で買うべきですか?
NISA口座(成長投資枠)での保有が有利です。日本の税金(20.315%)が非課税になります。ただし米国源泉税10%はNISAでも引かれます。手取りはNISA約90%・特定口座約72%で大きな差があります。
Q. SCHDとVYMどちらが初心者におすすめですか?
どちらでも問題ありませんが、NISAつみたて枠で積立したいなら楽天SCHDで設定しやすいです。SCHDは10年以上増配を続けていて、長期保有すると投資額に対する利回りが上がっていく特徴があります。
Q. 配当ETFで月5万円の収入を得るにはいくら必要ですか?
税引き後で月5万円(年60万円)を特定口座で得るには、税引き前で年83万円程度必要。SCHD(利回り3.5%)なら元本約2,400万円が目安です。ただし利回りは変動するので参考値として捉えてください。
Q. 配当で損しないためにどう選べばいいですか?
「利回りの高さだけで選ばない」が大原則。SPYD(4.5%)はSCHD(3.5%)より利回りは高いですが、株価の安定性・増配継続実績ではSCHDが上です。配当利回りと10年の増配実績・経費率を合わせて判断するのがおすすめです。
みく

配当投資は「利回りが高い = いい」じゃない、というのが最大の学び。SPYDで痛い目を見た後、SCHDに乗り換えて「増配し続ける会社に投資する」という軸が定まった。配当収入は最初は少ないけど、毎年少しずつ増えていく感覚が長期投資のモチベーションになってる。最初の1株から始めてみてほしい。

本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。情報の正確性を保証するものではなく、将来の投資成果を約束するものではありません。記事内に広告を含みます。

📚 本記事の参考文献・出典

本記事で引用したデータの一次ソース一覧です。情報の最終確認日も併記しています。