つみたて NISA 月 5 万円、私が 6 年かけてこの金額に落ち着いた理由——20 年 3 月から続けてきた積立日記
私がつみたて NISA を始めたのは 20 年の 3 月、当時 22 歳の Web デザイナー新卒 2 年目でした。最初は月 3 万円、ボーナス月に 2 万円足して年間 40 万円という当時の非課税上限に合わせていた感覚です。それから 6 年、24 年 1 月の新 NISA で上限が月 10 万円に上がったとき、設定画面を前にして「これ使い切れるかな」と正直戸惑ったのですが、結局月 5 万円に落ち着きました。5 万円を超えると、相場が 10%下がった時の含み損が手取りに対して重すぎて、精神的にキツかった記憶が残っています。この記事は、20 年 3 月から 26 年 4 月までの 72 ヶ月間、私が月 3・5・10 万円の間で何を迷って何を選んだかを、積立日記として書き残したものです。
20 年 3 月、月 3 万円で始めた日のこと——ボーナス併用で年 48 万に合わせていた
20 年 3 月、新卒 2 年目で 22 歳になったばかりの私は、楽天証券のサイトで口座開設ボタンを押しました。手取りは月 20 万円ちょっと、一人暮らしを始めて間もなくて貯金はほぼゼロ。投資を始めるタイミングとしては遅くも早くもない、ごく普通のスタートだったと思います。申込から書類到着まで 10 日ほどかかって、封筒を開けたときは「本当に始まるんだ」と少し気が引き締まりました。
最初に決めた金額は『月 3 万円+ボーナス 2 万 ×2 回』
当時のつみたて NISA 非課税枠は年 40 万円(出典: 金融庁 つみたて NISA 旧制度 2018-2023)で、月換算すると 3.3 万円が上限。私は端数が嫌で、月 3 万円の定期積立+ボーナス月(6 月・12 月)に 2 万円ずつ追加して年 40 万円にぴったり合わせる設計にしました。
正直に言うと、この設計にした時の気持ちはかなり軽くて「月 3 万円なら続くだろう」と甘く見ていました。手取り 20 万円の 15%、家賃と生活費を差し引いた残りからギリギリ捻出できる金額。最初の 3 ヶ月は給与日が来るたびに「引き落とされた分はもう無いもの」と自分に言い聞かせる感覚で、正直ちょっと窮屈で、コンビニで買う飲み物をペットボトルから水筒に変えたのもこの頃でした。
1 年目で気づいた『自動化しないと続かない』感覚
楽天証券は 20 年当時、楽天カードでのクレカ積立が始まったばかり(サービス開始 18 年 10 月・出典: 楽天証券公式)で、私は 20 年 3 月の最初の設定時に楽天カード決済を選びました。画面で「楽天カード決済」を選ぶだけのシンプルな導線だったのに、後から振り返ると、これが 6 年続けられた一番の理由だったと思います。
引き落とし日を毎月 1 日に固定して、給与日の 25 日から 1 週間以内に自動で積立が実行される流れ。自分で「今月は積立どうしよう」と判断する余地がないので、迷う隙がなくて本当に楽でした。人にもよりますが、私は「毎月振込むタイプの積立」だったら多分 6 年続かなかったと思います。初回の引き落としメールが届いた朝、通知バナーを見て「あ、本当に引かれた」と少し焦ったのを覚えています。
1 年目の含み益は+ 8 万円、手応えは『思ったより動くな』だった
20 年の 3 月から 21 年の 2 月までの 1 年間、年間 40 万円を投入して含み益は+ 8 万円ほど、評価額は 48 万円。コロナショック後の米国市場急回復期とぴったり重なったので、正直これは追い風でした。最初に含み益がプラス 5 万円を超えた日の夜、仕事帰りの電車で残高を見て「あれ、1 ヶ月分の家賃くらい勝手に増えてる」と、どこか現実感のないふわっとした気持ちになったのを覚えています。
振り返って思うのは、1 年目でいきなり含み益+ 20%が出てしまったことで、私は「株式市場ってこんなもの」と勝手に錯覚していたことです。この錯覚は 22 年の下落で痛い目に遭うまで、丸 1 年半ほど続きました。今思うと、最初の 1 年が上昇相場だったのは運でしかないのに、自分の判断が良かったと勘違いしそうになっていた——これが一番危なかったと感じます。
私の積立日記の 4 つの数字(20 年 3 月〜 26 年 4 月の 72 ヶ月記録)
出典: 私個人の楽天証券口座の履歴(26 年 4 月時点)。評価額は相場変動で日々変わります。
22 年、含み損 52 万円で夜眠れなくなった月——月 3 万のままにしていて良かった話
積立を始めて 2 年目に入った 22 年の 1 月から、米国市場は長い調整期に入りました。S&P500 は年始から 6 月までで 20%ほど下落(出典: S&P Dow Jones Indices 2022 年)、私が積立していた eMAXIS Slim 全世界株式も同じくらい下げました。ニュースアプリを開くたびに「〇〇ショック再来か」という見出しが並んで、通勤電車でスマホを開くのが少しこわくなっていた時期でした。
6 月の口座を開いた日のメモ
6 月中旬、週末の朝にコーヒーを入れてから口座を開いたら、評価額が 98 万円、投入元本が 150 万円で、含み損がマイナス 52 万円。画面の赤い数字を見た瞬間、胃のあたりがすっと重くなる感覚がありました。正直に言うと、この日から 3 週間くらい、夜中に目が覚めると無意識に枕元のスマホで口座を開きたくなる癖がついてしまって、睡眠のリズムが崩れました。
当時 24 歳、投資歴は 2 年ちょっと。「長期なら戻る」という理屈は頭では分かっていたのに、52 万円という数字は自分の手取り 2 ヶ月半分に相当していて、理屈より先に体が反応する感覚でした。人にもよると思いますが、含み損の心理的負荷は投資本で語られるより遥かに重い、というのが私の実感です。画面を閉じても数字が目の裏に残る感じ、あれはやった人にしかわからないと思います。
ここで月 10 万にしていたら多分止めていた
振り返って本当に良かったと思うのは、この時期に私が月 3 万円のままにしていたことです。もし月 10 万円に増額していたら、含み損の金額も 3 倍以上に膨らんでいたはずで、私は多分積立を止めていたと思います。腑に落ちたのは、金額は「耐えられる下落額」から逆算すべきだという感覚で、これは数字を見て初めて体で理解できました。
同じ時期、会社の先輩が 22 年 5 月に月 8 万円の積立を「一旦停止」して、6 月の底値付近で保有分を売却した話を社内のランチで聞きました。先輩は元本 180 万円が含み損で 130 万円まで下がったとき、「もう戻らない気がする」と判断したそうです。その先輩は今も積立を再開できていません。下落で止める怖さを横で見ていたことで、私は「今は動くな」と自分に言い聞かせられた部分があります。
続けた結果、23 年末には含み損がゼロに戻った
22 年の底値から 1 年半かけて、S&P500 も全世界株式も元の水準まで戻りました。私の口座で言うと、22 年 6 月にマイナス 52 万円だった含み損が、23 年 12 月には含み益+ 18 万円まで回復。下落の 1 年半の間に淡々と積み立てていた分が、結果的に安値で買えていたことになります。年末に残高を見たときは、安堵より先に「よく途中で売らなかったな、私」と少し意外な気持ちが湧きました。
ただ、この「結果オーライ」は後から言える話で、22 年の当時は「本当にこれ続けていいのか」を何度も自問していました。正直、月 3 万円で続けられたのは運の要素もあったと思っています。月 5 万円でもギリギリ、8 万円なら止めていた可能性が高い——これが 6 年経った今の率直な感覚です。
24 年 1 月の新 NISA、月 10 万が使える日——『これ使い切れるかな』と戸惑った日
24 年の 1 月に新 NISA が始まりました。つみたて投資枠が年 120 万円(月 10 万円)、成長投資枠が年 240 万円、合計で年 360 万円まで非課税で投資できる制度です(出典: 金融庁 新 NISA 2024)。年末年始のニュースで「これで誰でも億り人」みたいな見出しが踊っていて、私も正直ちょっとだけ期待していたのを覚えています。
制度拡充の初日、私は素直に喜べなかった
24 年 1 月 4 日、仕事始めの夜に楽天証券のサイトで新 NISA の設定画面を開いた時、最初に出てきた感情は喜びではなく「これ使い切れるかな」という戸惑いでした。画面に「つみたて投資枠 月 10 万円まで」と表示されているのを見て、胸の奥がすっと重くなる感覚。
当時 26 歳、手取りは月 28 万円まで上がっていましたが、月 10 万円を積立に回すと手元には 18 万円しか残らない計算です。家賃 8 万円を引くと生活費が 10 万円しか残らなくて、都内で生活するにはかなり厳しいラインでした。電卓を打ち直しても答えは同じで、「月 10 万円」が一気に現実味のない数字に見えてきました。
後から振り返って思うのは、新 NISA の「月 10 万円」という上限が、知らないうちに心理的なプレッシャーになっていたことです。上限まで使わないと損をしている気分になる——これ、私だけじゃないと思います。周囲の同年代の友人でも、24 年 1 月に月 10 万円まで一気に増額して、3 ヶ月で戻した人が 2 人いました。「上限 ≠ 正解」を体感として理解するには、自分で痛い目を見るしかなかった気がします。
24 年 2 月、月 8 万円に挑戦して 2 ヶ月でギブアップ
私は 24 年の 2 月から、月 8 万円に増額してみました。月 10 万円はいきなりキツいと感じたので、まずは 8 万円から。オルカン 5 万+ S&P500 3 万円という配分で、設定画面で「変更を確定」を押した瞬間は「よし、これで加速できる」と少しテンションが上がっていました。
結果、2 ヶ月でギブアップしました。理由は単純で、生活費が足りなくなって、クレジットカードのリボ払いに手を出しそうになったからです。2 月下旬、コンビニでカードを出す前に残高を見て「あ、これやばい」と動揺したのを今でも覚えています。この経験から、私は「積立額を増やすなら、先に生活費のダイエットが必要」と痛感しました。順序が逆だと必ず折れる、これは本当に学びでした。
4 月、月 5 万円に戻して落ち着いた
24 年 4 月から、積立額を月 5 万円に戻しました。オルカン 3 万+ S&P500 2 万円。これが 26 年 4 月の今まで 24 ヶ月、変えずに続けている配分です。戻した月の 1 日に引き落とし通知を見た瞬間、ほっとして肩の力が抜けた感覚を今でも覚えています。
月 5 万円は、手取り 28 万円の約 18%。投資本でよく推奨される「手取りの 20%」よりやや少なめですが、私にとっては「生活費の余裕と、続けられる上限」のちょうど真ん中の着地点でした。
正直なところ、月 5 万円という金額が「絶対的な正解」だとは思っていません。人によって手取りも生活費も扶養家族の有無も違うので、私の 5 万円は参考値に過ぎません。ただ、6 年の試行錯誤を経て「自分にとって無理なく続けられる金額は、手取りの 15〜20%のどこかだ」という体感はようやく掴めた、というのが今の立ち位置です。
私の 72 ヶ月の積立日記——金額が変わった 4 つの転換点
- 20 年 3 月(22 歳・新卒 2 年目)月 3 万円+ボーナス 2 万 ×2 回で年 40 万円(当時のつみたて NISA 上限)からスタート。楽天カード積立で自動化。
- 22 年 6 月(24 歳・積立 2 年目)米国市場の調整期で評価額 98 万円・含み損マイナス 52 万円を経験。3 週間ほど睡眠のリズムが崩れる。月 3 万円のまま継続。
- 24 年 2 月(26 歳・新 NISA 開始直後)月 8 万円に挑戦するも、生活費が圧迫されて 2 ヶ月でギブアップ。自分の上限を体感で学ぶ。
- 24 年 4 月〜現在(26 歳〜 28 歳)月 5 万円(オルカン 3 万+ S&P500 2 万)に落ち着く。手取り 28 万円の約 18%、24 ヶ月継続中。
出典: 私個人の楽天証券口座の履歴(26 年 4 月時点)。個人の体験記録です。
月 3 万・5 万・10 万、30 年後にいくら違うか——シミュレーションと体感の距離
ここまで日記風に書いてきましたが、読者の方には『結局月いくらで始めればいいの?』が気になると思うので、30 年後の受取額シミュレーションも整理しておきます。
年率 5%複利想定での 30 年後シミュレーション
前提は年率 5%複利・税金等は別途計算の単純モデル。年率 5%は過去 30 年の MSCI ACWI(全世界株式)の平均年率リターン(約 6〜8%・配当込み・出典: MSCI 公式)より保守的に設定した試算用の中立値です。
- 月 3 万円: 積立元本 1,080 万円 → 30 年後 約 2,497 万円
- 月 5 万円: 積立元本 1,800 万円 → 30 年後 約 4,162 万円
- 月 10 万円: 積立元本 3,600 万円 → 30 年後 約 8,324 万円
月 3 万と月 10 万の差は 30 年後で約 5,827 万円。月 7 万円の積立を 30 年続けられるかが、生涯資産 1 億円の分岐点になる計算です。
数字と『続けられるか』の間にある距離
シミュレーションを見ると『月 10 万を続けた方が得』と見えますが、私の 6 年間の体感では『続けられる金額』と『シミュレーション上有利な金額』の間にかなりの距離があります。私は月 10 万を 24 年 2 月に挑戦して 2 ヶ月でギブアップ、月 8 万でも同じく 2 ヶ月でした。途中で止めた分は複利効果もゼロです。
個人的には、途中で止める月 10 万より、最後まで走れる月 3 万の方が最終結果は大きくなるケースが普通にあり得ると思っています。
私の 72 ヶ月実績
参考までに、20 年 3 月から 26 年 4 月までの元本と評価額を書いておきます。
- 合計投入元本: 約 306 万円(20-23 年は月 3 万+ボーナス、24-26 年は月 5 万が中心)
- 26 年 4 月の評価額: 約 495 万円
- 含み益: 約 189 万円(約+ 62%・年率換算で約+ 10%)
この結果は 20-21 年のコロナ後急上昇相場に乗れた幸運が大きく、別の時期なら含み益はもっと少なかったと思います。成果は個人差があり、相場環境に大きく左右されます。
月 3・5・10 万円の 30 年後シミュレーション(年率 5%複利想定)
出典: 金融庁 つみたて NISA 2024 のシミュレーション例より換算(年率 5%複利・税金等は別途計算の単純モデル)。実際の運用成績は相場環境で変動します。
手取り比率で見る、月 3 万・5 万・10 万の線引き——私が『15〜20%』を推す理由
6 年間の試行錯誤を経て、私が一番しっくりきた積立額の決め方は『手取り月収の 15〜20%』という比率基準です。金額ではなく比率で考える方が、昇給・減給・生活変化にも柔軟に対応できました。
手取り別の積立額の目安(私の個人感覚)
あくまで私個人の体感に基づく参考値で、生活費や扶養家族の有無で変わります。
- 手取り 20 万円: 月 2〜4 万円
- 手取り 30 万円: 月 3〜6 万円
- 手取り 40 万円: 月 4〜8 万円
- 手取り 50 万円: 月 5〜10 万円
なぜ 20%が上限か——私の 24 年 2 月のキツさから
24 年 2 月の月 8 万円(当時の手取り 28 万円の約 29%)で 2 ヶ月ギブアップした経験から、私は 20%が現実的な上限だと感じています。20%を超えると、突発的な飲み会・旅行・冠婚葬祭の出費で生活費が崩れて、積立の継続性が揺らぎます。
個人的には、月 1〜2 万円の『自由な余裕』を残しておける比率が、結局 6 年続く秘訣でした。これは精神的な話で、シミュレーション上の効率とはトレードオフです。
なぜ 15%が下限か——物足りなさを感じる境界
一方で、手取りの 10%を切ると積立の実感がなくなります。月 2 万ずつを 6 年続けても評価額は 200 万円程度で、『私、本当に貯蓄できてる?』と不安になる金額。精神的な『貯蓄している実感』を持つには 15%は欲しい、というのが私の体感です。
年齢別の考え方も少し書いておきます
これは私の主観ですが、20 代は複利効果が効く時期なので無理のない範囲で開始するのが最優先、30 代は収入増加期で月 5〜8 万円に加速したい、40 代は教育費・住宅ローンと並走する時期で減額もありと柔軟性重視、50 代は最大積立を目指しつつリスク資産比率は下げていく——という流れが現実的かなと感じます。私は 28 歳で月 5 万円、30 歳前後の昇給タイミングで月 6〜7 万円に少し上げることを検討中です。
手取り比率で見る積立額の目安——私が 6 年で辿り着いた個人感覚
| 手取り月収 | 積立額の目安(15〜20%) | 私のコメント |
|---|---|---|
| 20 万円 | 月 2〜4 万円 | 私が 22 歳で始めた時のライン。最初は月 1 万からでも OK |
| 25 万円 | 月 2.5〜5 万円 | 家賃次第で 4 万前後が現実的 |
| 30 万円 | 月 3〜6 万円 | 私の 24-26 年の現在地(月 5 万・比率 18%) |
| 40 万円 | 月 4〜8 万円 | 30 代で加速する時期。20%上限は守りたい |
| 50 万円 | 月 5〜10 万円 | 新 NISA つみたて枠の上限月 10 万に届く水準 |
出典: 私個人の 72 ヶ月の試行錯誤の記録(手取り 20→28 万円の変化を含む)。個人の感覚に基づく参考値です。
6 年続けて気づいた、つみたて NISA の『続けるためのコツ』5 つ
72 ヶ月続けてきた中で、つまずきそうになった場面と、それを乗り越えた工夫を 5 つに整理しておきます。全部が全員に合うわけではありませんが、同じような迷いを持つ読者の参考になればと思います。
コツ 1: 自動化する(意志の力で続けるのは無理)
私の 6 年が続いた一番の理由は、楽天カード決済での完全自動化でした。引き落とし日・金額・銘柄を一度決めたら、あとは口座の残高を切らさないだけ。迷う余地がないのが一番強いです。手動で毎月振込にしていたら、忙しい月に 1 回スキップ → そのまま戻れない、のパターンに絶対ハマっていたと思います。
コツ 2: 口座を開く頻度は月 1 回以下に
22 年の含み損 52 万円の時期に学んだのが、「口座を頻繁に開くと判断が狂う」ことでした。今は月 1 回、月末に 5 分だけ評価額を見るルールに落ち着いています。毎日見ると 2〜3%の変動で心が揺れる——これは実際やってみないとわからない感覚でした。
コツ 3: 下落は『安く買えるチャンス』と見る
22 年の下落を乗り越えられたのは、投資本で「下落時こそ積立の真価」という言葉を何度も読んでいたからだと思います。個人的には書籍『敗者のゲーム』(チャールズ・エリス著)の「退場しない者が勝つ」という一節が、含み損で眠れない夜にじわじわ効きました。本棚から取り出して何度も読み返した記憶があります。
コツ 4: 投信は 2〜3 本に絞る
20 年開始時はオルカン 1 本、21 年から S&P500 を追加して 2 本、今もこの 2 本のまま。途中で「日本株投信も追加しようかな」「新興国もいけるかも」と迷った時期が何度かありましたが、増やさなくて良かったと今は感じます。管理が複雑になると、判断が狂う頻度が上がる——これも体感です。
コツ 5: クレカ積立のポイント還元は確認しておく
楽天カード積立で月 5 万円、年間で 6,000 円分の楽天ポイントが貯まります(2026 年 4 月時点・楽天証券公式の還元率 1.0%)。地味ですが、6 年で約 36,000 円分。塵も積もればで、私はこのポイントを年末に本や美容院代に回しています。還元率は各社のカード規約で随時変わるので、最新は各運用会社公式で確認してください。
つみたて NISA の短所も正直に——向いていない人の特徴 3 つ
ここまで『月 5 万円が良い』という話を中心に書いてきましたが、つみたて NISA 自体の短所と、向いていない人の特徴も正直に書いておかないとフェアじゃないと思います。
短所 1: 元本保証ではない
当たり前の話ですが、つみたて NISA は投資信託を買う仕組みなので、元本は保証されません。22 年に私が経験したような含み損 52 万円も普通に起きます。『絶対減らない資産が欲しい』という人には向きません。
短所 2: 30 年単位の時間軸
30 年後の受取額で語る投資なので、5 年以内に結婚・住宅購入・起業などの大きな支出予定がある人は、つみたて NISA 一本に寄せると資金ショートするリスクがあります。私も生活防衛資金 6 ヶ月分(現在 170 万円)は別枠で普通預金に置いています。
短所 3: 短期で資産を大きく増やすには使えない
『30 年で 4,000 万円』は長期複利の話で、『1 年で 200 万を 400 万に』といった話ではありません。短期で増やしたい人には株式の個別銘柄や FX の方が可能性はありますが、リスクもセットです。私は個別株も少し持っていますが、つみたて NISA とは別の口座で管理しています。
向いていない人 3 タイプ
以下のような人はつみたて NISA 単独ではなく、他の手段との併用を考えた方がいいと感じます。
- 給与が不定期な自営業・フリーランス: 毎月定額の積立は手取り比率が変動し続けて続けづらい
- 数年以内に大きな支出予定がある人: 結婚・住宅・出産など流動資産で持つべきお金まで回すと危ない
- 相場の上下で判断が変わりやすい人: 私のように含み損で夜眠れないタイプは、無理のない金額から始める必要がある
無理に月 10 万で始めて、22 年の下落で止めた私の先輩のようなケースは実際に周囲で見てきました。『みんながやっているから自分も』で決めるのは、つみたて NISA とはいえリスクだと思います。
今日から始めるなら——私が同じ 22 歳に戻ったら、こう始める 3 ステップ
20 年 3 月の私は、ほぼ予備知識ゼロで月 3 万円から始めました。6 年の経験を経て振り返ると、もっと整理した順序で始めた方が良かったと思う部分があります。私が 22 歳に戻って始めるなら、という 3 ステップを書きます。
ステップ 1: 生活防衛資金 6 ヶ月分を先に貯める
月の生活費 ×6 ヶ月分を、普通預金に別枠で確保してから積立を始める。これを飛ばすと、22 年の含み損で慌てて売るリスクが跳ね上がります。私は月の生活費が 18 万円なので 108 万円が目安、実際には 170 万円を楽天銀行に別枠で置いています。この金額が無い人は、まず貯金が先です。
ステップ 2: 月 1 万円で半年試す
最初からフルの月 5 万で始めるより、まず月 1 万円で半年続けて『自分は続けられるか』を確認する方が現実的です。月 1 万 ×半年= 6 万円の投入で、10%下げても含み損は 6,000 円。これなら精神的にも耐えられます。
証券会社は楽天・SBI・マネックスの 3 択が主流。楽天カード積立の還元率で楽天、三井住友カード派なら SBI、銘柄分析ツール重視ならマネックスと、用途で選べば OK です。
ステップ 3: 6 ヶ月続けられたら、手取り 15%を目安に増額
手取り 20 万円なら月 3 万円、手取り 30 万円なら月 4.5 万円が、私の経験則では無理のないライン。ここから先は 20 年 3 月の私と同じ流れで、続けられる最大値は 1〜2 年かけて体感で見つけるしかありません。
最後に——成果は個人差があり、相場にも左右されます
ここまで書いてきた結果は私個人の積立体験で、20-21 年のコロナ後急上昇相場に乗れた幸運の要素も大きく、同じペースで増える保証はありません。それでも、『月いくらで始めるか』で迷っている 20 代の読者に、私の 6 年分の記録が何かの参考になればと思います。
免責事項
本サイトの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。情報の正確性・完全性を保証するものではなく、将来の投資成果を約束するものではありません。シミュレーションは年率 5%という前提での単純計算で、実際の運用成績は市場環境で変動します。最新の制度・税制・各運用会社の情報は公式サイトおよび税理士・FP にご確認ください。当サイトは広告を掲載しています。
よくある質問(FAQ)
Q: 月 5 万円の積立を 30 年続けると、実際にいくらになりますか?
年率 5%複利の単純計算では、月 5 万 ×30 年で積立元本 1,800 万円、30 年後の評価額は約 4,162 万円、含み益約 2,362 万円という数字になります(出典: 金融庁 つみたて NISA 2024 のシミュレーション例より換算)。ただし年率 5%はあくまで試算用の中立値で、実際の運用成績は相場環境で大きく変動します。私の 72 ヶ月実績では年率約+ 10%でしたが、これは 20-21 年の相場の追い風が大きく、全期間で同じペースが続く保証はありません。
Q: 月 3 万と月 5 万、どちらから始めるべきですか?
人にもよりますが、私の体感では『手取りの 15%を目安に、それを超えない範囲で』というのが現実的です。手取り 20 万円なら月 3 万円、手取り 30 万円なら月 4.5 万円が目安。最初は月 1 万円で半年続けて『自分は続けられるか』を確認してから、金額を上げていく方が私は安心できました。いきなり月 5 万円で始めて、生活費が圧迫されて途中で止めるリスクは避けたいところです。
Q: 新 NISA の月 10 万円まで使わないと損ですか?
正直に言うと、私は 24 年 2 月に月 8 万円に増額して 2 ヶ月でギブアップしました。手取りとのバランスが崩れたら、上限まで使う必要はないというのが私の結論です。制度上の非課税枠は『使える人は使う』くらいの位置づけで、自分の生活を圧迫してまで使い切る意味は薄いと感じます。新 NISA では非課税保有限度額が 1,800 万円(出典: 金融庁 新 NISA 2024)なので、月 5 万 ×30 年でも枠は使い切れる計算です。
Q: 22 年の含み損 52 万円の時、積立を止めようと思いませんでしたか?
正直、何度も止めようと思いました。6 月中旬に口座を開いてマイナス 52 万円を見た日は、3 週間くらい夜中に目が覚める状態でした。止めずに続けられたのは、月 3 万円という金額が『止めずに済む限界値』だったことと、書籍『敗者のゲーム』で『退場しない者が勝つ』という一節を何度も読み返していたのが大きかったです。月 10 万円にしていたら止めていたと思います。成果は個人差があります。
Q: つみたて NISA と成長投資枠、どう使い分けていますか?
私の現在の使い方は、つみたて投資枠に月 5 万円(オルカン 3 万+ S&P500 2 万)、成長投資枠はボーナス時期に米国 ETF(VTI など)をスポット買いで年 30 万円程度、合計で年 90 万円くらいのペースです。新 NISA の非課税保有限度額 1,800 万円(うち成長投資枠は 1,200 万円まで・出典: 金融庁 新 NISA 2024)を、30 年で使い切るペースの運用になっています。ただし私の配分は私の条件(独身・会社員・28 歳)でのものなので、あくまで参考値です。
| サービス | 画像 | NISA設定 | 米国株 | ポイント還元 | アプリ | 手数料 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽天証券(私のメイン) | 92 | 88 | 95 | 90 | 85 | |
| SBI証券(取扱銘柄数が業界上位) | 78 | 95 | 82 | 70 | 90 | |
| マネックス証券 | 80 | 92 | 75 | 78 | 88 |
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📚 本記事の参考文献・出典
本記事で引用したデータの一次ソース一覧です。情報の最終確認日も併記しています。
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